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第6回 実は『IT大嫌い』の私がこういう活動を始めた理由(その4)

今回は、「私が会社員時代に”IT経営実践手法の真髄”を手に入れるに至った行動(その2)」

『ビジネススクール卒業後、そこで知り合ったベンチャー企業の社長に、「空いてる時間を使って経営の勉強をさせて欲しい(当然無給で。副業禁止でしたので)」と頼み、経営戦略の実体験を積ませてもらった話』

をさせて頂きます。

約2年半のビジネススクールでの経験は確かに有意義だったのですが、内容が高度になり、実践形式のケーススタディをこなせばこなす程、何か物足りなさというか実感の無さが募ってきました。

特に、アカウンティング(経理)やファイナンス(財務)の授業とかは、ケーススタディー自体が雲をつかむようなレベルの企業の話だったので、なかなか自分の中で腑に落ちず、ただなんとなくテクニックの上っ面をかじっただけなのに、ちょっとと得意気になっていました。

その後、たまたま社内である会社を買収する話が持ちあがり、私は業務やシステムの流れ等を精査する立場で参加したのですが、「これはいい機会」とばかりに、経理と財務の担当者にお願いして、デューデリジェンスをちょっと手伝うことになりました。

しかし、実際に現場で行われていた作業は、私がスクールで学んだレベルよりはるかに高く、正直ついていくことができませんでした。特に、そのスピード感はそれまでに体験したことが無いもので、いったいどうなっているんだと驚きました。

今思えば、現場に不慣れ及びスキル不足が原因だったのですが、結局は一番大切なビジネスに対する

「どんな立場の関わり方であれ、ビジネスである以上、常に『自分が経営者だったら・・・』と自分に問いかけつつ、問題を解決することをせずに、どこか腰が引けたスタンス」

が原因だったと思います。



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この一件で結構ショックを受けたのは事実です。やはり、情報システム部門の人間が、いきなり営業の最前線且つ上級レベルの仕事に携わるのはムリなのか?と何度も自問自答しました。

でも、営業出身の人は、ビジネスのいろはから学んでおり、ビジネスの進め方が分かっているからできて当然、一方私はビジネスに間接的というより、補助的にしか携わっていませんから”最初は”できなくて当然と割り切るしかありませんでした。

「足りない部分を着実に補いつつ、営業や管理出身者には持ちえない強み(業務プロセスの企画、実装、内部統制の運用など)を全面に押し出せば、けっこういけてる人材になれるんじゃないか?」と信じて、早速行動に出ました。

その当時、たまたま私の知人で起業したばかりの人がいたので、「無給でかまいませんから、会社の経営のお手伝いをさせて下さい」と頼んでみました。

すると、彼も当然人で不足且つ営業の親玉みたいな人で管理部分は正直言って得意ではなかったので、二つ返事でOKとなりました。

それから、平日の深夜や休日に集まったり、電話したりして、事業計画書の作成、資金調達、営業体制の構築、業務提携戦略の立案と実行等色々なことを経験させてもらいました。

そして気がつくと、約3年が経過していました。その間に同社は社員35名、売上6億円の立派な企業に成長していたのです。その成長プロセスを一緒に共有できたこと、それと並行してありとあらゆる経営判断に携われたことは、本当にプライスレスの経験でした。

会社では、同年代の営業部門の人間ですら、こんな仕事をした人はほとんど皆無でしたので、私が職場で見せるパフォーマンスはだんだん社内でも評判になっていきました。

営業グループのお荷物部局と思われている情報システム部門の人間が突然、経営に始まり、経理・財務、営業戦略、物流戦略を語り、最終的にどのように事業戦略を実行すべきか、そして効率的に実行する為にはどういうビジネスシステムを用意すべきか、さらには、ビジネスの結果の評価を如何にリアルタイムに近いレベルで行うのかまで語り出したのですから、ビジネス現場の人たちは本当に驚いた様子でした。

でも、話す内容が正論で、且つ、コンサルタントにありがちな絵にかいたモチではなく、非常に現場的で実感が持てるものでしたので、現場で評価されるのにそう時間はかかりませんでした。

たぶん社内で初めて「IT経営人材」が営業現場で受け入れられた瞬間だったんだと、今になって思います。

今回も長文になりました。あと、2回で終了できればと。
(了)
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プロフィール

Author:経営見える化&自動化実践会 代表 齋藤雅宏
会社を経営し、自ら実験台となってIT経営を実践している、文字通り「日本初のIT経営実践コンサルタント」です。経営活動を支えるIT機能とは何か?経営とITが融合すると何が起こるのか?を経営者として日々実践しております。自分の豊富な経験を通して、分かりやすくIT経営の真髄をお伝えします。

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