”そんな会社じゃIT経営はムリ!”シリーズはどういう訳か受けが良く、何人かの読者の方から、「どうしてあなたはこういう活動をしているのか非常に興味があります。ぜひご自身の事についても語って下さい」というメッセージを頂きました。
私がこういう活動をするに至ったきっかけは社会人1年目にさかのぼります。
「私はITが大嫌いなんです」
この言葉ですべてを表すことができる私のサラリーマン時代の生い立ちこそ、今の活動を支える原動力ですので、恥ずかしながらもその辺をご披露させて頂きたいと思います(結構長くなるので、2、3回に分けて掲載しますことご了承ください)
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大学2年生の時に「なぜか笑介」というコミック本を読んで以来、「卒業後は総合商社に勤めて、世界中を飛び回ってビジネスがしたい。」が私の夢でした。
そして大学4年の春、複数の総合商社から内定をもらったものの、どこに行くべきか迷いに迷った結果、丸の内に本社を構える最大手総合商社への入社を決めました。この時は天にも昇る気持ちでした。
そして翌4月の内定式。そこには地獄が待っていました。(今となってはその状況に感謝していますが、その当時はそんな気持にはなれませんでした)
情報システムグループ システムサポートチーム 齋藤・・・
「は?情報システム?何それ?」
確かに大学時代は当時では珍しい経営工学学科に所属してましたが、システム開発なんてやったことないし、だいたい世界に股を掛けてビジネスする為に商社を選んだのであって、一日中机にしがみついてプログラムを作る為に入ったんじゃない!!と内定式の会場で思わず叫びそうになりました。
同じ寮の隣の部屋の奴も隣のチームに配属となった様で、ひとこと「死にたい・・・」なんて言ってるし。
隣の同期の落ち込み様が極端だったので、自分のことを忘れて彼を慰めているうちに、なんだかどうでもよくなってしまったのですが、一生こんな所で働くのかと思うと気持ちがよどんでしまい、自分の最大の良さである明るさすら失われていきました。
入社後、最初の2年間はIBM3090(ホスト)上で動く、250万ステップと150万ステップの会計システム及び債権債務管理システムの企画、開発、維持管理に携わりました。
内部統制の重要さが叫ばれる様になって、ようやくその頃に身につけた会計知識、業務フロー分析スキル、業務改善ノウハウ、大規模プロジェクト管理スキル、経営上層部との交渉術、社内関係部局との調整ノウハウの「ありがたみ」を痛感しておりますが、その頃はただひたすら、この職場から逃げたい、だいたいなんで商社に入って夜勤とか徹夜とかしなきゃいけないの?(この頃は相当甘ちゃんでした。反省してます)と思いながらも、他にすがるところもなく、日々業務に忙殺され、時間だけが過ぎて行きました。
その後も、全社情報系システムの開発や維持管理の担当、営業グループに異動してから、営業グループ向け業務(輸出入、取引、在庫、債権債務、与信)管理システムの開発、業界VAN(今となっては過去の遺物と言われる企業間データ連携ネットワーク)の開発・維持管理等を粛々とこなす日々を送っていました。今考えるとこの6年間はほんと”修行”という言葉がピタリとはまる程に基本の反復ばかりでした。この作業経験が今の私を支えているので感謝の気持ちでいっぱいですが、その当時は本当につらいという気持ちしかありませんでした。
そんな状況に終止符をうつことになる転機が訪れたのは、入社7年目のことでした。
今回はここまでです。次回に続きます。(2,3回で終わるかな?)
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