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第4回 CIOに必要なマインドセット(内向きのIT化について その1)

今回は「内向きのIT化」についてもう少し詳しく説明します。

「内向きのIT化」はあくまで情報システム部門がメインの業務になりますので、一般的に言われているIT業務はこちらを指すのでしょうが、「内向きのIT化」における情報システム部門系業務は全体の一部でしかありません。

情報システム部門系業務以外で特に重要なのが、(1)内部統制に必要な業務プロセスの作成と管理業務、(2)経営戦略に基づくIT経営戦略の策定業務、(3)外向きのIT化システムと社内基幹システムとの有機的連携によるスピード経営環境構築業務の3点になります。



まず、(1)内部統制に必要な業務プロセスの作成と管理業務についてですが、昨今上場企業では、コンプライアンス違反回避や財務報告内容の正確性遵守の観点から、業務プロセスやクリティカルパスを正確に把握し、経営者はその中を流れる情報に瑕疵がないことを宣誓する様求められています。


経営者がそれを実行する為には、現行業務プロセスを正確に把握し、今後問題が発生する可能性がある部分については、継続的に改善し、仮に問題が発生した場合は問題発生源の特定を即座に行い、対処できる体制を整えることが求められます。


現行業務プロセスの作成に当っては、通常営業部局が中心となって、業務プロセス策定プロジェクトを立上げ、一気に作業を行うというのが通例の様ですが、これが上手くいきません。


というのも、昔はこういうことはあまりなかったのですが、(多分人員削減のあおりを受け)自らの部署の業務がどの様に流れ、情報がどの様に管理され、どこに問題が存在しているかを把握している人間が営業部署にはいないのが現状の様です。


そこで、「社内にうちの業務フローを把握している人間はいないのか?」という話になり、「うちの業務システムを開発した情報システム部門の○○なら知っているはずです」となるのが通例です。


情報システム部門の担当者にとって業務フローを作成することは朝飯前でしょうから(そういうシステム担当者がいない会社は本当にヤバいです・・・)、営業部署の人間が何人も集まって1ヶ月以上掛けても出来なかった資料があっという間に出来上がってくる。「いや〜、助かったよ。これからも宜しく!」でそのプロジェクトは終わってしまっている場面を何度も目にしました。


本当にそれでいいのですか?”咽喉元過ぎればなんとか”・・・じゃないですが、あまりにも自分の問題と捉えていない営業部局が多すぎます。確かに業務プロセスの作成ノウハウは一朝一夕では身につきませんが、既に売上を上げるのと同じレベルで、部内業務プロセスに対して全体を把握し、何かあった時には即座に問題の所在を特定できるスキルが営業部門にも要求される時代になっています。


最初から全て自分達でというのは難しいでしょうから、最初はIT部門の専門家の力を借りて、資料の作成、定期的なフォローアップと業務プロセスの継続的改善を行うことが必要ですし、IT部門としても、これまで裏方的作業として行っていた同作業を社内にアピールする絶好の機会ですから、存在意義を示すべく全力でパフォーマンスを出すことが大事であります。


(了)


 

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プロフィール

Author:経営見える化&自動化実践会 代表 齋藤雅宏
会社を経営し、自ら実験台となってIT経営を実践している、文字通り「日本初のIT経営実践コンサルタント」です。経営活動を支えるIT機能とは何か?経営とITが融合すると何が起こるのか?を経営者として日々実践しております。自分の豊富な経験を通して、分かりやすくIT経営の真髄をお伝えします。

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