「内向きのIT化と外向きのIT化」について、もう少し深掘りしていきたいと思います。
歴代のCIOから口を酸っぱくして言われたのが、「営業マインドを持て!」でした。
しかし現実は、営業部門の人間からIT部門が見下されている→IT部局の所属員は誰もが自信を持てず、常に受身的姿勢(指示待ち)を身につけてしまう。⇒経営マインド、ビジネスマインドを育てる雰囲気が醸成されない→「営業マインドのない人材ばかり」と営業に揶揄される→更にIT部局の所属員が自信を無くす→お荷物部局になる→・・・と悪循環に陥っている所が殆どだと思います。
そこで、当時のCIO補佐役の上司が現状を打破する為の画期的なアイデアを打ち出しました。 それは、IT部局の機能を「内向きのIT化と外向きのIT化」に明確に分け、前者は従来のIT部局の仕事であるのに対して、後者は営業部局同様にアカウントを持たせて、IT機能でビジネスと売上を生み出す仕組みを作り、営業活動を行うというものでした。(今でいう他社のBPO(オペレーション機能の運営全てを受託する)を社内情報化部局が受けるというイメージ)
今でこそ、情報化部局が自ら稼ぐ事自体さほど目新しくはありませんが、1997年頃にこのアイデアを実行に移した当時の上司は、先見の明があったと思います。
最初は所属員もどうやって営業活動をして良いかも分からず悪戦苦闘していましたが、元々社内で実行している機能自体が非常に価値のあるものでしたから、他社がそのサービスの価値を理解し、依頼してくるまでのそんなに時間は掛かりませんでした。
そして営業活動の成功体験の積み重ねが、IT部局の所属員に自信を植え付け、コストマインドとビジネスマインドを育ててくれました。
実はこれって営業部局ではあたりまえのやり方であり、特に新人教育にはうってつけの方法ですが、IT部局ではどうして行われていないのでしょうか?
「営業マインドを持っているSE」がごろごろいるIT部局。想像するだけでわくわくしますね。どれだけ会社に価値創造をもたらしてくれるか、想像をはるかに上回るものだと思います。彼らの活用無くして会社の成長は見込めない時代が到来しています。一早くこれに気付いた会社が成長を早めていくのでしょうか?
ま、こういう会社が殆ど無いのが日本の企業の現状でしょうか。これでは国際競争力が育たないのは致し方ないですが。。。
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